サエズリドコロ

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演技力×推理力で、犯人を探し出せ!マーダーミステリー

11/21某所、私は「マーダーミステリー」というゲームに参加するため、大阪まで出向きました。

マーダーミステリーとは、既存のキャラクターを演じつつ、そのシナリオで起こる殺人事件の犯人を探し出すゲーム。

演じるキャラクターは、目撃者であったり、探偵であったり、犯人であったりします。

さまざまな情報を交換したり、交渉したり、取引したり、嘘で誘導したりする高度な会話ゲームでもあります。ミステリーを読むのが好きだったり、謎解きゲームが好きな人には是非、お勧めしたいです。

あと、マイナーですけど「テーブルトークRPG」経験者は、アレのミステリー版だと思うとイメージしやすいと思います。

 

さて、今回主催者さんが用意してくださったゲームは、こちら。f:id:bibliabird:20201123222916j:image

「月落としの木霊」です。犯人ネタバレなど無しで、少し解説やらプレイの振り返りなどをしていこうと思います。

まず、キャラクター選びですね!私は、小説家の「美原椎一郎」を選びました。キャラクターの一人一人に専用の小冊子があり、それを読んでいきます。そこには、舞台となるキャンプ場に来た目的や他のキャラクターとの関係性、そして自分だけにしかわからないプライベートな情報までが書かれています。

共通のシナリオをみんなで確認して、ゲームルールの説明を聞いたら、事件発生!です。

キャラクターの一人が、殺されてしまいました。

もちろん、このキャラクターはプレイヤーの中にはいません。今回は、本来の探偵が人数不足で居なかったため、他のキャラクターが探偵役を担うことになります。

え、他のキャラクターって、もしかして……。

さて、私が演じるキャラクター、美原さんは小説家……しかも、ミステリー作家!?

うふふ、まさか、ね。冷や汗たらり。

 

そして、ここでアクション第一フェーズになりました。このゲームでは、3回のアクションと推理タイムを交互に行うようになっていました。

アクションのフェーズでは、各エリアのテントやバンガロー、殺人現場などに移動して、証拠品を見たり、手に入れたり、それを交換したりすることができます。アクションに使うチップは数が決まっているので、どこをみて、何をするかがとても重要になってきます。

また、同じエリアに来たキャラクターとしか話もできないのが、リアルです。

 

そして、最初の推理タイムが来ました。最初なのでまだ証拠もたくさんは揃っていません。それでも自分の持っている他のキャラクターの情報で、互いに互いを揺さぶり合うという緊迫感。MMの醍醐味ですね。キャラクターごとにある小冊子の中身は、もちろんその人しか知りません。だから、自分のことがどんな風に書かれているかわかりません。もしかしたら、自分の行動をなにか目撃されているかもしれない、そして相手はそこを突いてくるのです。犯人でも犯人でなかったとしても、疑われないようにするのは、なかなか難しいです。喋りすぎても無口すぎても疑われます(笑)しかも、本当のことを言っていても怪しまれる!

 

まだまだ結論の出ないまま、2回目のアクション。

1回目と違うのは、証拠のカード。一番最初に配置されているのは、当人の持ち物です。ですが実はこのゲーム、証拠品を持てる数が決まっています。新しい証拠カードを持っていたければ、手持ちのカードをその現場に置いてこなければなりません。これが曲者です。その証拠は最初からそこにあったのか?後から持ってこられたものか?

そう、もはやそこにあるからと言ってそれが犯行の証拠とは断定できないルールになっているのです!

そして、またお互いの情報を出し合い、出し惜しみしながら推理タイム。

 

ここで、もう一つ。キャラクターは各々ゲーム中での個人ミッションがあり、それに応じた点数があるようです。美原先生にもありました。マイナスになることもあるので、ほんと、迂闊なこと言えないんだよなあ〜。

閑話休題。そんなわけで、個人ミッションは大事なんですが、意識しすぎると、かえって怪しまれることにもなりかねないので、これをいかにさりげなく盛り込ませられるかの演技力も必要になってきます。犯行時刻、目撃証言、不自然な言動や行動に対する質問などを経て、徐々に真相に近づいていきます。

 

最終の推理タイムでは、いよいよみんなで犯人を特定します。基本的に多数決になります。

今回のエンディングは、ABCの3つが用意されていました。

A. 犯人は当てたけれど、動機や犯行の経緯が解明されていない不完全な推理。

B.見事に真相にたどり着いたトゥルーエンド。

C.全くの見当違いだったもの

だったのかな?

結論をいうと、私たちはAのエンドでした。なんとか犯人はわかったものの、細かい動機や真相は解き明かせなかったのです。

まだやったことない方でこのゲームに出会うことがあれば、是非真相にたどり着いてください!

マーダーミステリーのデメリットをあげるとするなら、間違いなく、「同じゲームは2度と出来ない」ことなんですよね……。

 

メインのゲームは終わりましたが、スマホやパソコンでできるマーダーミステリーもあるみたいで、こちらもプレイしました!

それが、こちらのゲーム。

https://t.co/gYFtMIdMrQ?amp=1

「MissMurderの事件簿〜沈黙のホテルで四重奏を〜」です。

これは4人で行うゲームですね。

ルールをきちんと守れば普通に遊べます。

ただ、推理ページとキャラクターのページを行ったり来たりする必要があるので、正直スマホでは少し面倒かもしれません。パソコンで窓を複数開けて行う方がスムーズではあります。

とはいえ、演技力×推理力が必要なのは同じ。

オンラインでやるなら、個人でチャットできるツールがあると、より情報戦が巧みに出来て面白いでしょう。こちらでも、どのキャラクターも秘密を抱えていて、魅力的です!どのキャラクターを選んでも楽しめますが、私が選んだキャラクターは「サーカス団員・ジョー馬場」でした。すごくやりがいのある役どころでした。

 

また色んなボドゲやマーダーミステリーをプレイしてみたいな、と思ってます。それにしても、性格出るよね……私、本気で悔しいんです、主催者さんに勝てないの!アンナチュラルの中堂さんばりに「くそーー!」って言ってたな、うん。